ASP
 

ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)サービスとは、インターネット経由でソフトを利用できるようにするものです。
情報共有から、人事、経理業務等のソフトウェアだけでなく、オンラインによるショップの開設やアンケートの実施など様々な情報化がインターネット環境だけで実現します。

ASPが従来のソフトウェア導入に比較して有利な点を次に示します。
1.導入コストが低い--インターネットに接続するパソコンとブラウザ-ソフトがあればいい。

2.データのバックアップ等の管理負担が軽減する。---一般にデータはASPを提供するプロバイダーのサーバー内に格納され、障害対策はプロバイダーの責任で行う。

3.インターネットの利点である社内外からのアクセス環境を生かしたソフトを利用できる。
--例えば予定表やアドレスなどの情報共有をするグループウェアなどは社外からもアクセスできるので、情報参照、更新について場所や時間に制約を受けにくい。

4.自社サーバー用のマシン購入などのハードウェア投資を最小限に抑えることが可能。

逆にASPを利用する上で注意しなければならない点もあります。

1.インターネットに接続できる環境が前提であり、通信環境構築と運用コストに配慮しなければならない。

2.ASP提供者は共通のアプリケーションを数多くのユーザに同時に利用してもらうことで利用料を設定しているので自社のためにソフトウェアをカスタマイズしてもらえる可能性は低い。そのため自社の業務を
ソフトウェアに合わせることも必要になる。

画像提供 TingA Bell
ASPは専用のシステム部門を持ちにくい中小企業に向くソフトウェアの利用形態ということで様々な業務ASPが低価格で提供されはじめていますが、その分契約のスタイルも業者毎に様々です。そこで実際に契約を結ぶ前に次にあげる点をチェックし、自社の思惑と一致しているかどうか確認しておくことをお薦めします。

1.初期費用や月額費用は安価でも契約期間に縛りを入れて一定期間は解約できないようになっていないか?
ASPのメリットはリース等と違って必要なサービスを利用したいと思う期間だけ利用できる点にあります。

2.データを格納するサーバーの設置場所の物理的な信頼性やセキュリティは万全か?
インターネット環境でデータをやりとりする以上データが盗まれるリスクは0ではありませんが、インターネット上のデータの横取りの問題と同様に、サーバーの損傷、サーバーの設置場所の災害、セキュリティ確保などの要件も重要です。

3.ASPもソフトウェア業のひとつです。完全に満足するソフトウェアの提供は不可能に近い反面、ASPであれば改良版の提供は比較的容易なので、顧客満足度の高いソフトウェアにブラッシュアップが可能でもあるわけです。
常に顧客満足度を高められる様ソフトウェアの改良を考えているソフトウェアメーカーとしての姿勢があるかどうかもチェックポイントになるでしょう。



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